蕪の森プロジェクト

この場所は、昭和40年代、画家であり折り紙作家であった

真木香の祖父、千野利男 が山が奇麗だと購入し、祖母と所有していた手つかずの土地

その後、場所さえ忘れられ、樹木が蔽い茂り、周りには家もあまり建たずに、この森が残っていた。

そこに以前から念願だった、自然の中にある木作りの工房、自然の中での暮らし

そんな思いを実現させるため、思い切って自分達の手で家を建てる運びとなり

ログ建築、名付けて 『蕪の森プロジェクト』が始まった。

 

最初は、敷地があまりに鬱蒼としてるので、諦めかけたけど、工法、家を色々検討し

何より、全てが無垢の木で出来ているのが気に入り、毎日暮らすのと、素人にも建てやすいかと

マシンカットのフィンランドパイン、角ログハウスに決定

最初は、自分達で出来る範囲と小降りの平屋を考えましたが

それに合うログキットだと、工房を外に増設しないと駄目なことが分かり

無理をして、一回り大きなログになり、かなり大掛かりなセルフビルドになった。

 

何軒かの代理店を回り、2002年春、伐採と基礎を業者に委託

ログの積み上は購入先に手伝って貰い、その後は時間と手間を掛け

殆ど二人で仕上げた住居兼、スタジオです。 

 

10ヶ月間は、仮住まいのアパートから毎日通い、素人二人思考錯誤の連続。

しかし物作りが好きな私達にとって、苦労より自分達のアイデアで家が形になって行くのが

とてもエキサイティングで喜びの日々でした。

 

翌年3月工事現場に移り住み、その後は、暮らしながら作業を続け

途中からは仕事も始め、三年後最初の構想がおおよそ終わった感じです。      

 

昨年から『蕪の森スタジオ』での仕事も軌道に乗り始め

作品、展示会、ここでの暮らしも紹介したくホームページの立ち上げとなりました。

 

八ヶ岳南麓に広がる自然の中での暮らし、四季折々の驚きが

これからの作品作りにも、大きく影響して行く事と、喜んで日々の生活を送っています。

 

既に、何十年も前、この素晴らしい土地に目を付けていたおじいさんはさすがですね。 感謝です!

ここで暮らし、仕事が出来る事、『蕪の森スタジオ』立ち上げをサポートしてくれた

家族、友人、工事に関わった皆さん、どうもありがとう! 

/by Rama&kaori